4種類の微小電極を作成して, 河床礫付着生物膜内のpH, DO, アンモニア性窒素, 硝酸性窒素の濃度プロファイルを測定した. 明条件 (照度8000ルクス) の河床礫は, 光合成によって生物膜表層部でDOが急激に増加したが, 暗条件では, 表層部からDO濃度が減少し内部で消失した. 暗条件でのアンモニア性窒素消費速度は, 明条件の約1/2の値であった. 四万十川流域5地点の河床礫では, 5地点ともに生物膜表層部からアンモニア性窒素濃度は減少し, 硝酸性窒素濃度は増加した. アンモニア性窒素消費速度は, 上流の志和分大橋から中流の大正流量観測所までは0.06~0.13μmol/cm
2・hの値を得たが, 岩間橋より下流では次第に減少する傾向がみられた.
抄録全体を表示