土木学会論文集
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大規模施工された管中混合固化処理地盤の強度のばらつきとその要因
北詰 昌樹早野 公敏佐藤 恒夫上用 敏弘
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2004 年 2004 巻 771 号 p. 199-214

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抄録
管中混合固化処理工法により大量急速施工された地盤の強度のばらつきとその要因を調べるために, 原位置調査・試験および室内試験を行った. 土運船1隻が供給する原料土に対し, 含水比と水セメント比の変動係数CVを数%程度に制御した配合管理を行いかつ十分な管路圧送距離で混練を行うと, 処理土の一軸圧縮強さquの変動係数CVは十数%程度であった. 同様の配合管理を複数の土運船が供給する大規模土量に続けると, 打設船上で採取した処理土全体のquCVは30%程度になった. これは原料土である浚渫土の不均質性の影響を受けている. また固化処理地盤からロータリー式サンプラーで採取した試料のquCVは37.4%になり, 水中部に打設する際の材料の分離や水の巻き込みの影響が生じていると考えられた.
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© 社団法人 土木学会
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