2004 年 2004 巻 773 号 p. 137-148
都市内高速道路の鋼製ラーメン橋脚隅角部に疲労き裂が発見され, その早急な補修補強が必要とされている. 発生した疲労き裂の主要因の1つは, ラーメン橋脚隅角部の柱・梁フランジ交差部端部近傍に発生する高い応力集中であることが指摘されている. 本研究では, 鋼製ラーメン橋脚隅角部の疲労強度向上法として, 応力集中軽減を目的とした三角リブの隅角部への溶接による取付を考え, 解析および大型試験体を用いた疲労試験により検討を行った. その結果, 三角リブ取付により隅角部の疲労強度は大幅に向上することが確認され, その有効性が示された.