土木学会論文集
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炭素繊維シートと無収縮モルタルによる道路橋標識柱基部の疲労寿命の向上
大倉 一郎橋本 保則酒井 正和喜多 伸明小俣 富士夫
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2004 年 2004 巻 773 号 p. 89-98

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抄録

近年, 高架の高速道路に設置されている門型標識柱の基部に疲労亀裂が発生していることが報告されている. この疲労亀裂は主に大型車の通行により生じる橋梁の振動を原因としている. 本研究では, 炭素繊維シートと無収縮モルタルで基部を補強した場合の疲労寿命の改善効果を明らかにするために実際の基部と同じ構造の試験体を用いて疲労試験を行なった. その結果, 炭素繊維シート補強はシートの下を疲労亀裂が伝播する寿命を改善する効果が大きいこと, 無収縮モルタル補強はリブ先端を亀裂が伝播する寿命を改善する効果が大きいことが明らかとなった.

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