土木学会論文集A
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和文論文
垂直補剛材を考慮したプレートガーダーの終局強度相関曲線の提案
小川 靖之藤井 堅中村 秀治
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2007 年 63 巻 2 号 p. 356-373

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抄録

 薄いウェブを持つプレートガーダーがせん断力を受ける場合,ウェブ座屈後に斜め張力場が形成され,桁は後座屈強度を発揮する.このとき,垂直補剛材は張力場のアンカーとなり,桁の終局強度に関して重要な役割を持つ部材である.しかしながら,終局強度に関する過去の研究において,垂直補剛材に関するパラメータに着目し,終局強度との関係を調べた例は少ないようである.本研究では,垂直補剛材の曲げ剛性が桁の終局強度に与える影響について,剛性が極めて小さい領域も含め,FEMを用いて広範囲に調査した.また,フランジのねじり剛性の影響にも着目し,これらのパラメータを含む相関曲線を提案した.最後に,既報の実験値を用いて本算定式の精度を検証し,良い精度で桁の終局強度を推定できることを示した.

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© 2007 社団法人 土木学会
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