土木学会論文集A
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和文論文
スタッドを用いた連続合成桁の中間支点部における疲労挙動に関する実験的研究
富岡 佐和子谷口 望碇山 晴久依田 照彦
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2008 年 64 巻 4 号 p. 1002-1016

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抄録

 本研究は,橋梁の構造形式で連続合成桁を採用する際に検討しなければならない中間支点部において,負曲げにより生じるRC床版のスタッドの挙動を把握することを目的としている.特に,現在ではまだ検討事例の少ない疲労試験を行い,疲労挙動に着目している.本研究では,負曲げが発生する連続合成桁の中間支点部をモデル化して,疲労試験および静的載荷試験を行った.本実験結果より,スタッド基部とコンクリートとの付着,床版の下鉄筋とコンクリートとの付着,および鋼上フランジとコンクリートとの付着は,初期疲労レベルでは切れていないと推察でき,通常の走行時を想定した場合,疲労試験後も,テンションスティフニングの効果は期待できることを確認した.

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© 2008 社団法人 土木学会
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