土木学会論文集A
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和文論文
2方向地震動を受ける矩形断面鋼製橋脚の動特性と耐震照査法における限界値
後藤 芳顯小山 亮介藤井 雄介小畑 誠
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2009 年 65 巻 1 号 p. 61-80

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抄録

 鋼製橋脚の水平2方向地震動下の終局特性の解明ならびにシェル要素と構成則に3曲面モデルを用いた動的複合非線形解析の精度検証のために精密な3次元載荷装置を用いた擬似動的実験を実施した.つぎに,検証された複合非線形動的解析により水平2方向地震動下での鋼製橋脚の動的照査法で用いる限界値の設定法について検討した.限界状態としては現行の道路橋示方書の許容値の設定の考え方と同様に橋脚が極限点挙動で構造不安定が生じる場合と定義し,仕事の2次増分に基づく安定基準により同定した.限界値は水平面内の各方向へのPushover解析で得られる極限点での水平復元力の2方向成分を相関曲線として表す方法を提案した.この限界曲線の精度は各種2 方向地震動下の動的複合非線形解析で検証した.

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© 2009 社団法人 土木学会
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