土木学会論文集A
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和文ノート
CFRP板の端部に段差を設けることによるはく離荷重上昇の理論解析
石川 敏之大倉 一郎小村 啓太
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2009 年 65 巻 2 号 p. 362-367

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抄録

 複数のCFRP板を鋼板に重ねて接着する場合,CFRP板の端部に段差を設けると,CFRP板が鋼板からはく離するときの荷重,すなわち,はく離荷重が上昇することが知られている.しかし,はく離荷重を最大にする条件は未だ明らかにされていない.そこで本研究では,複数のCFRP板が接着された場合に対する基礎的な研究として,2枚のCFRP板が鋼板に接着された場合,すなわち一つの段差が設けられた場合に対して,はく離荷重を最大にするCFRP板の剛性比および段差長を理論解析によって明らかにする.

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© 2009 社団法人 土木学会
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