土木学会論文集A
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和文報告
河床が低下した鉄道河川橋梁下部構造物の健全度診断
羽矢 洋篠田 昌弘村田 成二
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2009 年 65 巻 2 号 p. 395-409

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抄録

 現在,多くの河川で河床低下により河川橋梁基礎の安定性の低下が問題となっている.鉄道の河川橋梁では,衝撃振動試験と局所洗掘深の予測式を用いて河川橋梁下部構造物の健全度を診断している.衝撃振動試験は,衝撃により橋梁下部構造物を自由振動させ固有振動数を測定することで構造物の健全度を評価することができる.橋梁下部構造物の固有振動数は,構造物の損傷や地盤の変状などがあれば低下し,構造物や地盤の補強があれば増加する傾向がある.局所洗掘深の推定式は,現在までに蓄積されたデータを基に作成している.実務への適用例として,長野県上田市の別所線の上田∼城下間の千曲川橋梁の健全度を衝撃振動試験と局所洗掘深の予測式を用いて評価した.

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© 2009 社団法人 土木学会
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