土木学会論文集A
Online ISSN : 1880-6023
ISSN-L : 1880-6023
和文論文
舗装性状を考慮した鋼床版デッキプレートとUリブ溶接部の疲労耐久性の評価
井口 進石井 博典石垣 勉前野 裕文鷲見 高典山田 健太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 66 巻 1 号 p. 79-91

詳細
抄録
 鋼床版のデッキプレートとUリブの溶接部近傍における局部応力は,鋼床版上の舗装の種類や弾性係数といった性状に大きく影響を受けることが知られている.本研究では,アスファルト舗装とSFRC舗装が施工された鋼床版の橋梁を対象に温度が異なる夏季と冬季に動的載荷試験を行い,鋼床版上の舗装の性状がデッキプレートとUリブ溶接部における局部応力に与える影響について検討し,SFRC舗装が年間を通して鋼床版の局部応力の低減に有効であることを定量的に示した.また,パラメトリックな解析的検討を加えることによって,舗装性状を考慮したデッキプレートとUリブ溶接部近傍における局部応力の算出方法を定式化し,大型車交通量と気温から鋼床版局部の疲労照査を行う手法を構築した.
著者関連情報
© 2010 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top