土木学会論文集D1(景観・デザイン)
Online ISSN : 2185-6524
ISSN-L : 2185-6524
和文論文
新東名と他路線の高速道路サービスエリアの外部空間と外構構成要素の評価と特徴に関する研究 ―写真を刺激とした心理実験を通じて―
中尾 信裕吉田 忠司堀 繁
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2017 年 73 巻 1 号 p. 52-71

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抄録
 本研究は,高速道路サービスエリア(SA)の外部空間全体とその空間構成要素との魅力について,定量的な評価とその評価要因とを明らかにする目的で,20SAを対象に各8枚組の写真を刺激として心理実験を行った.結果,沼津や浜松などが高評価,中央道や北陸道は低評価であった.また,空間全体評価と要素評価には強い相関があった.さらに,「視対象の統合性」や「ゲシュタルト」などが写真に見られるSAは高評価で,見られない場合は低評価であった.つまり,SA外部空間の魅力の評価は上位と下位とで大きく差がつき,上位評価SAでは景観で大切とされることがしっかり見られ,各構成要素の定量的評価も高いことがわかった.
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© 2017 公益社団法人 土木学会
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