土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
ISSN-L : 2185-4661
応用力学論文集Vol.18(特集)
粒子-流体連成の直接数値計算モデルを用いたHole Erosion Testの2次元シミュレーション
藤名 瑞耀福元 豊村上 章
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2015 年 71 巻 2 号 p. I_567-I_578

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抄録
土壌の内部侵食は観察が難しい現象であるため,数値シミュレーションによって現象の理解と予測をすることが有用となる.本研究では浸透流によるConcentrated leak erosionに焦点を当て,固体粒子の計算手法であるDEM(個別要素法)と流体の計算手法であるLBM(格子ボルツマン法)を組み合わせ,土と水のミクロな挙動を同時に解いた.Wan and FellのHET(Hole Erosion Test)を参考にした二次元モデルを作成し,浸透流を発生させて粒子の流出を観察した.勾配を変えながら繰り返し計算を行い,侵食に関する各パラメータを算出して既往の実験やHETを模擬したシミュレーションとの比較・検討を行った.固体粒子の取り扱いに関して新たな条件を導入したことで,従来に比べてより実験に近いシミュレーションを行うことができた.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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