2019 年 75 巻 2 号 p. I_125-I_133
質点をバネで連結した系は,Bead-spring モデルや Rouse モデルとも呼ばれ高分子の理論モデルとして用いられている.その他にも,固体,多原子分子や構造物の簡便な理論的モデルとして古くから研究されている.本論では,このようなモデルとして線形バネで結合し質点が2次元平面で運動する系を考える.このモデルは,屈曲エネルギーを陽に含んでいないため,結合点では自由に回転することができる.しかしながら,バネの伸縮振動を励起すると,その励起エネルギーに依存した屈曲振動が出現することを見出した.この現象は,振動モードの励起にともなう剛性の発生とも考えられ,工学的な応用が考えられる.本論では,伸縮振動の励起エネルギーに依存した屈曲振動に関する数値解析を報告する.