2019 年 75 巻 2 号 p. I_215-I_224
支持力問題の破壊時のモードと終局限界荷重を直接解く数値解析法の1つに極限定理に基づく剛塑性有限要素法がある.剛塑性有限要素法で線状補強材による補強地盤を取り扱う際,既往研究では2 節点間の距離不変条件を課したモデル化が提案されているが,本研究では極限解析法の双対性に着目し,下界法から 2 節点間の距離不変条件を再検討した.2 節点間の距離不変条件に対応するラグランジュ乗数は,2 節点間に働く拘束力と解釈でき,さらに拘束力が無制約であれば補強材強度が十分大きいとみなせる.そこで,本論文では下界法に基づく剛塑性有限要素法に拘束力に関する制約条件を追加することにより,線状補強材の強度特性も考慮した一般的な状況に対する定式化を示した.さらに数値実験例を示し,提案手法の有効性を示した.