2020 年 76 巻 2 号 p. I_77-I_88
本研究の目的は,走行車両の加速度応答を用いた路面形状同定手法の精度向上である.本研究では,状態方程式の導出方法および逆解析の同定対象パラメータに着目し精度の高い手法の検討を行う.シミュレ ーションおよび実車両走行実験によって得た車両加速度応答を使用し同定精度について検討する.同定精度は路面形状やパワースペクトル密度の二乗平均平方根誤差を用いて考察する.検討結果により,既存研究に見られる車両外力を同定してから路面形状を推定する手法と比べ,路面形状を直接同定する手法の方が安定して精度の高い同定結果が得られることが確認された.また路面形状を直接同定する手法において, L カーブの最大曲率に着目した正則化パラメータの決定法より,L カーブの原点からの距離が最小となる点に着目する方が高精度の同定結果になった.