抄録
本論文は,サージタンクを有する一般的既設水力発電所の運用に新たにAFC運転(大振幅の強制出力振動の運用)を導入するために,水路系の流体挙動を把握し,かつ,既設設備の有する能力を把握するための無次元汎用図を示す.この検討に必要とする既設発電所の情報量は,総落差,設計水圧および導水路トンネル内の損失水頭の3データと少ないことを明らかにする.さらに,AFC運転中の水路系流体運動の非線形強制振動方程式をカオス学の面からも検討を加えた.その結果,実用の範囲内ではカオスの発生がないことが明らかになった.