土木学会論文集B
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和文論文
有機泥の分解を考慮した沈降と堆積過程のモデル化
日比野 忠史永尾 謙太郎松永 康司
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2008 年 64 巻 3 号 p. 202-213

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抄録
 広島湾にセディメントトラップや濁度計を設置することにより沈降過程にある有機懸濁物質と海底に堆積した有機泥の物理的,化学的な状態について調査を行い,一次生産起源のデトリタス,無機物等によって形成された有機懸濁物質の生物,化学,物理的変動過程を検討した.現地から採取された有機懸濁物質や海底堆積泥に含まれる有機物の変動特性の把握およびこれら現地採取泥の栄養塩分析,年代測定等により,有機物の分解速度を推定した.その結果,有機懸濁物質のC/N比によって有機物の分解過程(状態)を概ね説明できることが示された.さらに,有機物の堆積年数に伴う有機物の分解速度の減少過程をC/N比で表現することにより有機懸濁物質に含まれる有機物の分解に伴う有機懸濁物質の密度,粒径変化に着目した沈降速度の推定式を提案した.
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© 2008 社団法人 土木学会
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