抄録
茨城県波崎海岸に位置する波崎海洋観測施設において,15年間にわたり休日を除く1日1回計測された地形断面から算出した汀線位置および沿岸流速と鹿島港沖にて観測された沖波波浪より,それぞれの変動特性を把握した.さらに,1000日以上の長周期成分を再合成して算出した汀線位置変動の変化量,沖波エネルギーフラックス,沿岸流速の関係を解析した結果,汀線位置は沖波エネルギーフラックスが増加するほど,また,沿岸流速の南向きの流れが増加するほど後退する関係が見られた.さらに,沖波エネルギーフラックスと沿岸流速の汀線位置変動の変化量への影響を検討したところ,対象海岸では両者から同程度の影響を受けて変動していることが示唆された.