抄録
構造設計法も国際化の必要性が問われるようになり,直杭式横桟橋の設計法においても,性能照査の方法として信頼性設計法の一つである部分係数法への移行が必要となってきた.そこで,本研究では鋼管杭を対象に,船舶の接岸時や地震時における直杭式横桟橋の三つの限界状態(使用,修復,終局)を設定し,既設構造物のキャリブレーションから杭の曲げ耐力と鉛直支持力に関して信頼性理論に基づいた部分係数を検討した.現行基準で設計された20箇所の既設構造物を対象に構造断面の信頼性を評価するとともに,感度に基づいて部分係数を試算した.最後に,この部分係数を用いて再度試設計し,対象構造物の信頼性評価の目標値との差異を検討し,設定した部分係数の有効性を検証した.