抄録
地下石油岩盤タンクにおける水封機能の健全性の評価は,操業管理において極めて重要な課題である.地下水関連の計測データに基づく健全性評価は,現状では豊富な経験と学識を備えた経験者に委ねており,操業管理の担当者レベルで評価をして,迅速・臨機な対応をとることが難しい.そこで本研究では,計測データに基づいた簡易なモデルによる健全性評価の手法を構築し日常管理に供することを目的として,特に地下水位変動を管理する統計モデルを検討した.具体的には,実効雨量ならびに複数の観測孔間の相関構造を基にした二つの指標に,統計期間を時間の経過と共に更新する逐次更新型線形回帰モデルを組合わせた手法について実際のデータを用いて検討を実施し,健全性評価の手法としての有効性を示した.