土木学会論文集C
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和文論文
塑性の異なる細粒土と砂の混合土の圧縮 · せん断特性
小西 義夫兵動 正幸伊東 周作
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2007 年 63 巻 4 号 p. 1142-1152

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抄録
 塑性の異なる3種の細粒土と1種の珪砂を種々の割合で混合することで,種々の塑性と細粒分含有率からなる混合土を作製した.このような混合土に対して,一連の定ひずみ速度圧密試験及び非排水三軸圧縮試験を行った.その結果,圧密及びせん断特性において,混合土には砂骨格を主体とする挙動から細粒土主体の挙動に移行するまでの領域が存在し,その境界となる細粒分含有率Fc及び粘土分含有率Pcは,それぞれFc=30% 及びPc=15% 付近であることが分かった.また,細粒分含有率Fc=30% 程度以下においては,シルトと砂が骨格構造を形成するという考えのもと,砂 · シルト骨格間隙比の概念を用いてせん断強度に及ぼす影響要因について検討した.その結果,細粒土の種類によらず砂 · シルト骨格間隙比とせん断強度は良い相関性を示すことが明らかとなった.
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© 2007 社団法人 土木学会
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