2008 年 64 巻 3 号 p. 519-531
火山灰質土である八戸しらす,築館土からなる盛土を野外に作製し,降雨時の盛土内の体積含水率およびサクションの変化挙動を2004年から2006年までの結果をもとに整理し,連続雨量や降雨時間と体積含水率の増加特性とその経年変化,体積含水率とサクション関係から野外環境下における模型地盤の水分特性履歴を求めた.また,カラム試験により晴天時の各土質での植栽の有無による蒸発散特性を定量的に把握するとともに,野外盛土での植栽を施さない期間と施した期間での,降雨時後の体積含水率の変化挙動の違いを定量的に評価した結果を報告する.