抄録
軟弱地盤上に建設された道路盛土の耐震性能の検証,および地震対策技術の開発を目的に,苫小牧市内の軟弱地盤とその上に建設された道路盛土において地震観測が行われている.軟弱地盤では1990年の観測開始以降,17地震による記録が得られ,地盤の非線形性に伴う複雑な地震時挙動を明らかにしてきた.道路盛土の地震観測は1996年から開始され,これまでに最大加速度が10cm/s/s未満から100cm/s/sを上回るような様々な振幅の記録が得られている.そこで,これらの記録を用いて道路盛土の地震時の非線形挙動に関する検討を行った.その結果,地盤および盛土の地震時挙動には,非線形性が見られること,盛土は横断面が一体となって挙動していること,地盤と盛土の低次の固有振動数はほぼ等しいこと等の知見を得た.