抄録
本研究は「同時多発型・斜面崩壊危険箇所評価支援」を目的として,「教師データの再設定方法」を提案し,崩壊形態別・危険箇所の判別精度を向上させたものである.同時多発型・斜面崩壊危険箇所問題における判別精度は教師データの代表性に依存することを指摘した上で,クラスター分析を通して崩壊形態が異なる現状型教師データ(表層崩壊,深層崩壊,地すべり)をグループ化し,現状型教師データと一致する教師データを抽出・再設定(再設定型教師データ)する方法を提案した.教師データ再設定前後の崩壊形態別・斜面崩壊危険箇所評価図間の違いを表示した感度分析図(四分位法)を提示するとともに,これに対する一般解釈表を併用すれば,崩壊安全側・危険側評価が展開でき,技術者支援情報として寄与できることを示している.