土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
ISSN-L : 2185-6591
特集号(論文)
LPデータを用いた震災前後の被害箇所の自動検出結果の可視化に関する研究
田中 成典今井 龍一中村 健二川野 浩平
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 68 巻 2 号 p. I_197-I_205

詳細
抄録

 災害復旧は,被災状況を迅速かつ適切に把握することが肝要である.河川事業では,通常,LPなどの既存資産が生成・蓄積されている.そこで,被害箇所の詳細な状況は,既存資産のLPから生成した3次元CADデータと震災後のLPから生成した3次元CADデータとを比較することで把握できる.しかし,迅速な対応が求められる復旧対応のなかで,すべての被害箇所を詳細に確認する事は,多大な手間が必要である.
 そこで,本研究では,まず,東日本大震災の被害状況を分析し,被害箇所の検出の指針を定める.次に,震災前後のLPを活用して被害箇所の候補を自動的に検出する手法を提案する.提案手法の有用性を検証するため,東日本大震災で得られたLPを用いて実証実験を行い,被害箇所の候補の検出精度を評価する.

著者関連情報
© 2012 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top