2013 年 69 巻 2 号 p. I_71-I_81
社会基盤の中心的存在である土木構造物は,自然環境や利用状況の変化等により構造物の性能が低下することは避けられず,維持管理が重要である.維持管理を実施するのは,地方自治体や中小事業者であり,予算や人員の制約などから対応が困難になりつつある.そのため,維持管理に関する情報の共有および情報を分かりやすくする仕組みが必要である.
そこで本研究において,コンクリート構造物の変状管理におけるプロダクトモデルの適用を目的として,クラックスケール内蔵光波測量器で取得したひび割れデータによるプロダクトモデルの生成手法,およびクラスター分析によるひび割れの類似形状の検索に用いる形状特性を開発した.