2015 年 71 巻 2 号 p. I_134-I_141
情報化施工の代表的な取り組みとしてTS出来形管理がある.TS出来形管理では,2次元の発注図から3次元の基本設計データを手作業で作成しており,施工者の負担となっていることから,自動生成する技術が求められている.この技術の実現に利用できるデータとして,MC/MGの元データで用いられる3次元ポリラインがある.3次元ポリラインには,基本設計データの生成に必要な対象物の形状が含まれている.さらに,MC/MGは,TS出来形管理と併用される場合があるため,3次元ポリラインから基本設計データを自動生成できれば作業の省力化につながる.
本研究では,3次元ポリラインからTS出来形管理のための基本設計データを生成する技術を開発し,その有用性を検証する.