抄録
建設工事では,地域住民とのコミュニケーションを図り,工事への理解と協力を得て工事を進めることが重要である.近年のダムカードに代表されるインフラ施設の理解への取り組みは,その関心の高さから効果が期待されており,工事への理解と協力を得るための積極的な「見せる工事」への要求は高まりつつある.場所毎に異なる多種多様な工種が混在しながら,時々刻々と進捗する工事現場に合わせて工事情報を提供することは,工事への理解と協力を得るためにとても重要である.著者らは,スマートフォンとビーコンを利用した現場見学者のための工事概要案内システムを開発した.見学場所に応じて画像と音声を使って案内するシステムで,誰でも容易に使えるようにスマートフォンの操作を極力必要としないインターフェースを採用した.開発したシステムをダム本体建設工事に適用し,その有効性を確認した.