抄録
社会基盤の維持管理や安心安全・防災等の分野において,様々な機器や解析・処理技術を用い,構造物や地形の状況を正確かつ効率的に把握するための計測技術が研究開発されている.この流れを受けて,国土交通省より3次元情報の利活用促進のための取り組みであるi-Constructionが提唱されたことから,3次元空間を高精度かつ迅速に計測する技術が求められている.著者らは,UAVを用いたレーザ計測技術に着目し,その計測システムと解析・処理技術の開発及びそれらの普及を目的とした運用モデルの提案等の研究を実施している.本論文では,これらの研究活動の基礎段階として実施した網羅的な技術や特許の調査成果を取りまとめ,国内の計測技術の動向について分析し,レーザスキャナ搭載UAVの開発に必要な項目を明らかにする.