土木学会論文集F3(土木情報学)
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特集号(論文)
3次元モデルを利活用する堤防設計に関する一考察
宮武 一郎岡崎 仁司塚原 大輔栗山 卓也松田 寛志
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_42-I_51

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抄録
 本稿は,3次元モデルを利活用した堤防設計において期待される効果について,従来における設計との比較・検証を通じて実証的に述べるものである.
 堤防設計に3次元モデルを利活用することにより,確実に近接構造物との干渉や離隔の確認・把握することや,現況の地形形状をより反映した擦りつけ形状とすることができる.また,設計に堤防法線の修正が伴うような修正が生じた場合においても,3次元モデルを利活用することにより,従来に比して,設計の品質確保・向上や業務の効率性向上にも寄与することが期待できる.関係者へ説明においても,3次元モデルを利活用した堤防設計を活用することは有用な手段として期待される.そして,築堤盛土の数量についてもその精度向上に資することを述べる.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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