抄録
経済のグローバル化やサプライチェーンの進展に伴い,国際貨物を扱うわが国の荷主や物流事業者にとって,日本国内だけでなく,相手国における貨物の動きも含めて貨物の現況を把握するニーズが増加している.このような状況のなか,日中韓の三ヵ国政府はコンテナ物流情報を共有するための取組として,北東アジア物流情報サービスネットワーク(NEAL-NET)の構築に合意した.本稿では,NEAL-NET構築の合意に基づき,開発した情報システムの方針・内容や接続試験による検証結果について整理し,また,その他の港湾物流情報システムとの特徴について比較したうえで,開発プロセスにおいて得られた知見に基づき,政府系港湾物流情報システム間において,港湾物流情報の可視化のための国際連携を行う際の適用技術や展開のあり方について,技術的観点からの示唆を整理するものである.