2017 年 73 巻 2 号 p. I_388-I_397
デジタル道路地図や大縮尺道路地図(道路基盤地図情報)は,道路工事完成図を用いて調製されている.i-Construction等の施策の推進により,道路工事完成図等の従来の2次元データに加えて,道路の形状や特徴を詳細に表現した3次元データの流通が期待できる.このため,3次元データを再利用するための技術開発の重要性が高まっている.3次元データには,道路地物の形状,要素や属性を保持している可能性が高いことから,道路基盤地図情報およびデジタル道路地図等の道路地図の調製への活用が期待されるが,その適用可能性は明らかにされていない.
本研究では,情報化施工,CIMおよびi-Construction等の取り組みで流通が期待される3次元データを用いて道路地図を調製する手法を考案し,ケーススタディを実施した.