抄録
我が国では,気候変動や集中豪雨に伴う水害の発生要因を検証し,被害を最小限に抑えることを目的として,全国の一級河川を対象に航空レーザ測量を実施している.既存研究では,これら点群データから地形を横断的,連続的に捉えることで,河川空間の3次元モデルを高精度に生成することができる.また,国土交通省では,ICTの全面的な活用を推進する中で,3次元データに係わる仕様や基準を整備している.その一つとして,河川事業に関する電子納品成果のデータ構造・形式を定めた3次元設計データ交換標準がある.これらの背景の下,本研究では,点群データから河川堤防の地物を推定する技術を開発する.これにより,今後普及が見込まれる3次元設計データと照合可能な3次元モデルの生成が可能となり,蓄積された点群データの利活用の促進が期待できる.