抄録
近年,現場作業においてタブレット端末の利用が普及している.本研究では,タブレット端末のカメラと手書き入力機能に注目し,現場を撮影した画面に留意点などを直接書き込んで保存し,再度同じ場所をカメラで写すと自動的に手書きの注意内容が表示されるAR(Augmented Reality)機能を実現し,効果的な情報の伝達と共有を可能にすることを目的とする.作業者が現場で手書きした内容を保存するともに,カメラ画像からは自然特徴点を抽出して登録する.登録された自然特徴点を認識し,手書き情報を重畳表示することにより,マーカレスARを実現する.本稿では,コンクリート構造物の点検を想定して,場所を指示する表示と,常にユーザの方を向く表示の2通りのAR表示を実装し,実験による表示性能や効果について報告する.