2018 年 74 巻 2 号 p. II_125-II_135
UAV写真測量により生成された点群データを施工管理や災害時などの様々な利用シーンで活用することが期待されている.しかし,UAV写真測量には,点群データの生成に膨大な時間がかかる課題や日中の明るい時間帯以外では計測できない課題がある.そのため,UAV写真測量よりも短い時間で,かつ,夜間に計測でき,点群データを生成可能なUAV搭載型レーザスキャナが開発されている.しかし,その点群データの生成精度は現場の条件や計測方法によって変わるため,様々な条件下で同様の精度を実現する必要がある.そこで,本研究では,施工管理の現場における環境や計測方法による計測誤差を調査し,各誤差要因による点群データの生成精度への影響の有無を明らかにする.そして,計測誤差を考慮した方法で計測した場合の点群データの生成精度を評価する.