2022 年 78 巻 2 号 p. I_49-I_55
近年,衛星測位技術の進歩やスマートフォン等の携帯情報端末の普及・高度化により,高精度な測位環境が整備された社会(高精度測位社会)の実現が見込まれている.奈良部らは歩行型MMSを用いた3次元点群計測実験を行い,屋内ナビゲーションのための3次元モデルを作成した.しかし,点群の処理やモデリング作業の簡略化が課題として残った.そこで本研究では,歩行型MMSを用いて取得した点群から屋内環境の3次元モデルを生成することを想定した上で,取得した点群に含まれるノイズの除去の自動化と,その手法に関する評価と考察を行い,点群データから3Dデータを生成する作業の簡略化を行った.