抄録
本稿は,土木機械設備の維持管理において,ウェアラブルカメラの利活用により土木機械設備の状況の映像を取得し,リアルタイムで施設管理者,点検者,機械設備メーカの技術者(支援技術者)の間で共有することにより期待される効果について,土木機械設備の不具合発生時における対応に着目し,従来の対応との比較・検証を通じて実証的に述べるものである.
土木機械設備の不具合発生時に,従来の音声(言葉)に加え,ウェアラブルカメラで取得した映像がリアルタイムで共有されることにより,状況把握,原因調査,応急処置において,施設管理者,点検者,操作者,支援技術者の負担を軽減しつつより的確かつ迅速な対応を可能にすることが期待される.このことについて,ダム用ゲート設備と排水ポンプ設備において検証を行い,その期待される効果の一部について確認するとともに,他のウェアラブルディバイスを利活用した支援について考察を行う.