抄録
近年汎用型の小型無人機(UAV)が個人所有するレベルまで安価となり,安定した飛行で,高品質な映像が容易に取得できるようになった.汎用型UAVのみでの自動パトロール点検などの維持管理手法も考えられるが,この手法の妥当性と活用方法を検討する必要がある.本研究では,橋梁の損傷を検出する効果を検証するため,UAVを用いて実橋梁の飛行撮影を行った.定期点検が実施された実橋梁9橋に対しUAV撮影と画像分類による損傷判定を行い,定期点検より検出した損傷箇所と比較することによって,UAV橋梁撮影による損傷検知手法の効果を検証した.さらに,点検報告書にて報告されている損傷とその画像を用いて,損傷画像分類データベースを作成し,深層学習を用いた橋梁損傷検知を試み,その精度の向上のための画像処理手法を検討した.