2022 年 78 巻 2 号 p. I_75-I_82
本稿は,建設コンサルタント業務等における1者入札の現状と影響について実態を把握することを目的とする.本稿は,関東地方整備局の2008年度から2018年度までの建設コンサルタント業務等の入札データに基づいた分析である.1者入札は建設コンサルタント業務等において40%前後を占め,その影響の分析が必要となっている.1者入札では落札率が高くなっている関係が見られた.これは2回目入札の割合から考えると1者入札こそが落札率を高くしていると考えられる.すなわち,予定価格が精密に作られているから結果的に入札者が1者だけとなったという関係ではなかった.案件の技術の側面をより適切に評価していくこと及び案件規模をある程度大きくしていくことが,1者入札・高落札率を避けるための一つの方策であると考えられる.