抄録
分布型流出モデルの汎用性を高めるには,反映させる空間分布情報が洪水流出予測の精度に与える影響を検討する必要がある.本論文では,分布型流出モデルに反映させるモデルパラメータとして現地調査から得られた森林土壌データを設定し,衛星データから判読した土地被覆分類図を空間分布情報として利用した.また,分布型流出モデルの空間分解能を50mと250mに設定したモデルにおける洪水流出予測の精度について,実流域を対象とした洪水流出追跡計算を通じて検証した.追跡計算の結果良好な流出予測精度が得られ,現地調査方法の妥当性ならびに衛星データを利用する有効性が確認された.