作業科学研究
Online ISSN : 2434-4176
Print ISSN : 1882-4234
巻頭言
作業の理解と拡がる可能性
西方 浩一
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2019 年 13 巻 1 号 p. 1

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抄録
これかもしれない? 感覚的なものであったがそれが作業科学との出会いであった. 専門学校の教員になり,作業療法についてきちんと伝えたい. 作業について説明できるようにならなければと思っていた頃である. 今から20年前の1999年の夏,第 3 回作業科学セミナーに参加した. 札幌医科大学でおよそ40名の参加者とClark先生の話を聞きグループワークを行った. 内容は英語であること以上に難解であった. それでも作業科学が作業の理解に必要であると直感し,年に一回開催される作業科学セミナーに繰り返し参加した. 毎回,作業が重要である,クライエントに本物の作業療法を行うことが必要だと話をすることができる仲間との対話は居心地が良かった. しかし,作業療法に結びつけることに捕らわれ,なかなか作業科学が学問であると理解するのに時間がかかった. 養成校時代に学んだ作業療法が医療の中で実践するものであり,作業は治療的に用いること,活動であるというイメージが強すぎた.
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© 2019 日本作業科学研究会
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