抄録
本研究は連続高架橋道路を対象として,交通障害に大きく影響する伸縮継手をとりあげ,構造等の属性データと日常点検データから損傷要因を分析し,次のような知見を得た.1)伸縮継手損傷の主な要因は最大張出長,最大主桁間隔,補修からの経過年数,大型車交通量である.2)ゴムジョイントの損傷率は鋼製ジョイントの3~4倍であり,同一レーンで損傷を繰り返す傾向がある.3)新設または補修から20年を経ると損傷発生の可能性が急増する.4)損傷発生への寄与率の高い条件を整理し,これらを中心とした重点点検方式を提唱した.これらのことから,都市の重交通を担う連続高架橋を有効に活用するための適正な維持管理方法の提示が可能であることを示した.