土木学会論文集D
Online ISSN : 1880-6058
和文論文
社会資本整備における公共受容の要因:政策評価次元とデモグラフィック変数による分析
大渕 憲一川嶋 伸佳青木 俊明
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 64 巻 3 号 p. 325-339

詳細
抄録

 1902名の市民に対する2度の社会調査によって社会資本整備に対する公共評価の構造を探り,意思決定領域で行政優先,住民優先,手続き的公正,結果領域で事業利益,住民弊害,広域弊害,分配的公正の計7次元を抽出した.現在の政策に対して回答者は全般的に批判的だが,行政優先と事業利益の2次元は満足度と正の関係を,手続き的公正と広域弊害の2次元は負の関係を示した.自民党支持者は事業利益と行政優先の2次元を重視し,弊害,公正さ,住民意思などの次元は軽視した.野党支持者や支持政党なしの回答者はこれと正反対だった.高所得者の評価は自民党支持者と類似していたが,行政に対する信頼は低かった.高学歴者は手続き的公正や弊害を重視する反面,事業利益に注目するなど多面的な評価を示した.

著者関連情報
© 2008 社団法人 土木学会
次の記事
feedback
Top