土木学会論文集E
Online ISSN : 1880-6066
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和文報告
日本の舗装技術の幕開けとなった国道36号線(札幌~千歳間)の開削調査
岳本 秀人工藤 謙丸山 記美雄三浦 宏笠原 篤
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2006 年 62 巻 1 号 p. 274-285

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抄録
 日本で初めてのアスファルト舗装の大規模機械化施工が行われたのは1953年に開通した北海道の国道36号札幌~千歳間 34.5 km であった.本報告では,この区間(通称:弾丸道路)が施工されるに至った経緯や,当時の最新技術として,また寒冷地対策工として用いられた各種工法,材料について解説している.また,この50年を経過した舗装体から現位置試験や供試体の採取を行い,性状,支持力や強度,組成分などの観点から,その劣化の程度を評価した.その結果,構造的に小規模な破壊を呈している箇所や材料の劣化傾向が見受けられたが,現在の規格を満足する性状も多く,今でも供用に耐えられていることが確認された.
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© 2006 社団法人 土木学会
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