土木学会論文集E
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和文論文
フライアッシュのポゾラン反応性を評価するための促進化学試験法(API法)の提案
山本 武志金津 努
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2006 年 62 巻 2 号 p. 320-329

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抄録
 セメント硬化体中で生じるフライアッシュのポゾラン反応は,高pH下でCa2+と反応するメカニズムによることを考慮し,フライアッシュのポゾラン反応性を迅速に判定する促進化学試験法としてAPI法の提案を行った.この方法は,普通ポルトランドセメントとフライアッシュを等量ずつ混合した懸濁液を密封容器中で80℃にて18時間反応させ,その懸濁液中で消費されるCa2+量を評価指標とする.JIS A 6201で示されるSiO2含有量の規格値45%以上を満たすフライアッシュを適用した場合,API値(指標)と材齢1年までのモルタル試験で得られた活性度指数の間には良い線形相関(R=0.98)が得られ,API法を適用することにより,ポゾラン反応性の評価とともに活性度指数を迅速に予測できることを明らかにした.
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© 2006 社団法人 土木学会
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