抄録
廃棄物の溶融スラグをコンクリート用細骨材として使用する場合,溶融スラグ粒子の形状のためフレッシュコンクリートでは必要なワーカビリティの確保が難しく,硬化コンクリートにおいては強度の低下,凍結融解抵抗性の低下などの問題が生じる.このため,溶融スラグをコンクリート用細骨材として使用する場合,他の骨材と混合して使用し,溶融スラグの置換率は30%程度の配合とするのが一般的であった.本研究では,下水汚泥焼却灰や石炭灰を原料とする溶融パウダーの品質と製造条件を検討した結果,塩基度0.6∼0.8 で球状化率が最大となること,製造した溶融パウダーを溶融スラグの3∼20%置換することにより,フレッシュ性状,強度,耐久性を損なうことなく,細骨材を全量置換できることを明らかにした.