抄録
最大粒径2.5mmに調整した一般のコンクリートに使用される細骨材を用いて,ノンプレミックス型超高強度繊維補強コンクリートの配合を実験により検討した.その結果,絶乾状態の細骨材を骨材混合比50~60%程度の範囲で7号珪砂と併用することにより,所要の強度特性を満足する配合が得られることを確認した.また,細骨材の粗粒率が2.0~2.5程度の範囲であれば,骨材粒度の変動がコンクリートの品質に及ぼす影響は無いこと,本研究で提案した標準配合は,プレミックス型標準配合粉体を用いた配合と同等の凍結融解抵抗性,中性化抵抗性,および塩化物イオン侵入抵抗性を有していること等を確認した.