2015 年 71 巻 1 号 p. 9-17
東日本大震災を受けて学校危機管理の重要性が再認識され,防災教育をはじめとする数多くの取り組みが全国各地で行われている.また,災害弱者対応についても災害時要援護者支援のもとで行われている.本稿では,障がいを有した子ども達が通う特別支援学校を対象として,学校安全の現状と課題について整理を行った.さらに,埋め立て地に位置する学校を対象とした実践を通して,学校と学校外および学校間の連携,これらによる訓練等の意義と効果を,組織的知識創造理論および実践共同体の考え方を用いて考察した.さらに支援方法の検討において,ICFモデルの適用可能性を示した.