2016 年 72 巻 1 号 p. 9-15
近年,環境問題が顕在化し,環境教育の必要性が叫ばれている.しかし,日本では,環境教育実施の義務はなく実施例は少ない.そこで本研究では,環境と開発の関係性に着目し,持続可能な社会を目指す取組みを紹介する実践的な環境教育を実施した.授業の教材として,自然環境と植栽ポーラスコンクリートを用いて,総計700名近くの小中学生・教員を対象に実験を含む授業を実施し,各授業において独自のアンケート調査を行い,効果の検証や環境への意識調査を行った.アンケート結果により,コンクリートが新たな環境教育の在り方の一つとなり得ることを提案した.