抄録
橋台の基礎鋼管杭を熱交換杭に兼用した融雪システムでは,隣接する杭相互の干渉と杭の内径が大きいことから,夏の運転による地中への蓄熱が初冬まで拡散されずに保存されることを,筆者らは既に数値シミュレーションで明らかにし,融雪面積1,896m2のシステムにそれを活かした設計を公表している1), 2).本研究では,その後施工,供用されたこのシステムについて,杭の出入口水温や杭内水温,運転時間などを実測し,それが12km離れた福井地方気象台等の時刻毎の気象データを用いた約2年間の数値シミュレーションの結果と一致することを示した.また,施工と運転の実績から,このシステムの有用性を検証した.